受験前に確認!保育士の受験資格をチェックしよう

「保育士になりたい」とお考えの方の中には大学卒業まで保育や教育について学んだ経験が一度もないという方もたくさんいらっしゃるかと思います。保育士になりたいという夢があり、保育士という資格もある現在、果たして保育士に関する知識や経験がなくても、受験する資格があるのか不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

保育士も国家試験の1つであり、多くの資格試験には受験できるかどうかの条件があります。中には、これから取得を目指そうとしている試験に関して、大学などで学び修了していること、実際にこれに関わる実務経験が一定の期間以上あることなど、受験資格もかなり限定的なものもあります。

果たして保育士はどうでしょうか。保育士に関しても受験資格が存在し、基準に該当しなければ受験することができません。

まず年齢ですが、特に基準はありません。還暦を過ぎてから保育士の試験にチャレンジする方もたくさんいらっしゃいます。また、性別ですが、年齢と同様、これも基準はありません。よく「男性は受験出来ないのでは」と思われる方もいらっしゃいますが、けしてそんなことはありません。確かに受験者の多くは女性ではありますが、男性の受験者も少なくありません。

続いて学歴面からの受験資格ですが、大学の場合は学部や学科は問わず、短大も含めて卒業しているか、もしくは卒業見込みであっても受験は可能です。また、大学に2年以上在籍、もしくは1年以上2年未満の在籍であっても、62単位以上を既に修得していれば受験できます。学部や学科を問わないために、保育士の受験は門戸を広く開放しているのが特徴です。

ただし、ここで注意が必要なのは、卒業見込みの状態で受験した場合です。大学在学中にも保育士試験を受験することは可能ですが、仮に卒業見込みで試験に合格したものの卒業出来なかった…この場合、合格は取り消されてしまうことを事前に理解しておきましょう。

また、高卒の場合は、毎年の基準となる日以前までに高校を卒業していること、もしくは高校の保育科を卒業していることが条件になります。この基準日に関しては例年変わりますから、受験前にきちんと確認しておきましょう。また、高校卒業後に児童福祉施設で2年以上、中学卒業後に同じく5年以上の実務経験があっても、受験資格を得ることができます。

このように受験できる条件は様々であり、以上のことを1つでも満たせば受験はできるのですが、この他にも例外的に受験が可能になる条件もあります。細かく受験の条件が規定されているので、まずは事前にきちんと条件を満たしているかどうかを確認するようにしましょう。

受験資格がなければ、受験することすら出来ません。何も知らずに学習を始めても、実は受験要件をみたしていなかった…では意味がありません。学習を始める前にきちんと確認した上で、きちんと資格を満たしていることを確認できたら、早速合格を目指して学習を始めていきましょう。