保育士合格のために…スケジューリングとバランスが大切

保育士試験をスクールに通ったり、通信教育を受けたりする場合、その講座のカリキュラムにしたがって学習は進められます。そのため、試験日までの学習はある程度スケジュールに沿って行われていくため、その流れに乗っていけばいいでしょう。

しかし、独学となればそう簡単にはいきません。参考書や問題集は自分でこれだと思うものを選択して、揃えていかなくてはなりません。また保育士試験は学科試験、実技試験と2段階の試験であり、とりわけ学科試験は8科目と、その科目数が多いだけでなく、出題範囲も多岐に渡っています。だからこそ、試験日までを逆算しながらきちんとスケジューリングをし、なおかつバランス良く学習を進めていくことが合格へのポイントとなるのです。

例えば、学科試験について…8科目、しかもその分野は幅が広いのが特徴です。そのため、お買い求めになった参考書に記載されている最初の科目から順番に、しかも丁寧に学習を進めていくというのも、もちろん学習法として考えられます。しかし、この方法のデメリットは最後の科目を学習し終えるまで試験の大局が分かりにくいということ、そしてようやく最後の科目を学習し終えたときには、最初の頃に学習したことを忘れてしまっていることが多いということです。

一概にこれが正しいという学習法はありませんが、学科試験は科目数が多いという特徴があるため、まずは保育士試験の全体像をさらっと確認してみることから始めると良いでしょう。そうすれば、自分にとって理解しやすい箇所、難しいと感じる箇所がはっきりします。また、育児の経験がある方は「あっ、これ知ってる!」といった内容にも出くわすはずです。内容を飲み込みやすいところから始めると、学習がスムーズに進み、自信もついてくるでしょう。

また、「この科目は難しい…」と感じるところも出てくるかと思います。過去問や予想問題を解いても、どうしても合格ラインを越えられなかったり、ギリギリのラインで心許なかったりする科目…誰しもいくつかは、そんな自信のない科目があるものです。そんなときは、その科目だけより詳細に解説のある参考書を購入してみるのも良いでしょう。

このように、学科試験は1つずつこなしていくのではなく、まずは全体をざっくり見て、そこからじっくりと学習していくという流れでバランスをとりながら学習していくと良いでしょう。範囲も科目も多いだけに、全体像をつかむことが重要となります。

また、スケジューリングをする上では試験までの残り日数を考えた上で、まず学科試験のすべての科目の内容をいつまでに学習するか、そしていつから過去問や予想問題を解く、つまり実戦練習を行っていくかを考えると良いでしょう。学科試験と実技試験の間には期間があるため、まずは学科試験にすべてを集中し、それを終えてから実技試験の準備を始めても問題はありません。

まずは学科試験のスケジューリングを、科目全体、そして内容把握と実戦練習のバランスを考えながら立てていきましょう。特に独学の場合は、計画外の予定が入ってしまうことも多々あるため、隙間時間などわずかな時間を上手く活用し、世釣りを持たせながらスケジュールを立てていくことも大切です。