絵は苦手でも合格できる!保育士実技・絵画のポイントとは?

保育士試験ならではの特徴として実技試験が挙げられます。言語、絵画、音楽の3科目から2つを選んで受験することになるだけに、「苦手なんだけど、選択せざるを得ない…」と、結果的には消去法で2つに絞る方も少なくはないかと思います。

「絵は苦手で、学生時代の美術の成績は悪かったけど、音楽はもっと苦手だし…」と、やむを得ず絵画を選んで、果たしてどうやって練習しようかと悩んでいる方も多いかと思います。そもそも、なかなか対策がとりづらいのも保育士の実技試験の特徴であり、それが悩みを増幅させているかも知れません。

しかし、絵が苦手であっても、けして悲観することはありません。この試験ではプロ並みのテクニックは求めていません。それよりも分かりやすい線や色使いが出来ているか、そして楽しく、子どもが喜んでくれそうで、しかも絵を描くことに興味を持ってもらえそうな絵を描くことが出来るかが求められています。

では、一体どのように練習をしていけば良いのでしょうか。

まずはインターネットなどを活用してみましょう。ネット上には合格した方々が実際に実技試験で描いた絵を掲載しているところもあります。どのくらいのレベルの絵を描けば良いのかという目安にもなりますし、合格するためには与えられた課題に対して、どのような構図で描けば良いかも掴むことが出来るでしょう。

また、実際の合格例を見ると、「すごく上手い」と感じるものもあれば、「この程度でも合格できるんだ」と感じるものもあるでしょう。もしかしたら、これなら描けるかもという自信がつくかも知れません。

保育士試験の実技試験・絵画は1つのテーマが出題され、それに沿った絵を色鉛筆などを使って描いていきます。45分間という限られた時間の中で、どんな絵にするか、構図はどうするかを決めた上で、大まかな線を描き、肉付けし、色を塗っていきます。時間内にきちんと最後まで描けるかどうか、さらにきちんとテーマや条件を満たしているかがカギとなります。

練習するにあたっては、まずは「これは描きやすいかも」という絵を選んで、真似をしてみることです。テーマは室内だったり、屋外だったり様々です。それぞれのバージョンを描くことで、土台となる背景パターンをつかめるでしょう。土台を描けば、あとはどんなテーマが出題されても対応できるのです。

また、登場人物についても、先生や子どもたちの服装パターン、走っているかしゃがんでいるかなどといった動きのパターンもつかんでおきましょう。男の子、女の子それぞれの服の色や仕草も押さえておくと良いでしょう。様々な絵を真似して描いてみることを繰り返す中で、徐々にパターンがつかめてくるかと思います。あとはそのパターンをテーマに合わせて配置すれば良いのです。

時折、先生や子どもたちだけでなく、動物も条件に含まれることがあります。子どもたちに人気のある動物も2~3種類程度描けるようにしておけば、さらにバリエーションが広がるはずです。

このように絵画の実技試験は何も苦手意識を持つことはありません。まずは真似をして描いてみること…そこから始めてみましょう。笑顔があふれる楽しそうな風景を描くことを意識すれば合格はきっと近づいてくるはずです。