事前に必読!保育士を目指す際に心がけたい面接のポイント

保育士試験に見事に合格し、晴れて保育士になれた…しかし、実際に保育の現場で働くためには就職活動を始めなくてはなりません。保育士就職に合格しただけで、すぐに仕事が始められるわけではなく、あくまでも保育士として働ける資格を得たに過ぎません。今までは資格がなかったから諦めていた就職・転職を、合格を機に実現できる可能性が膨らんだことになります。

ハローワークやインターネットの就職情報サイトなどには、保育士募集の求人が数多くあります。また派遣会社でも、登録しておけば、自分自身の希望に沿った案件を紹介してくれるでしょう。自分から進んで動き出せば、様々な求人を発見出来るでしょう。そして、その中から仕事内容、給与、自宅からの通勤時間など様々な点を考慮して、「これだ!」と思うものに応募することになります。

その後は書類選考や面接を経て、採用されれば、ようやく保育士として現場で働ける…つまり、保育士の資格を活かせるようになるのです。ただし、言うまでもなく保育士の資格を持っていれば、面接も簡単に通過でき、すぐに採用になるというわけではありません。面接では「あなた自身の仕事に対する熱意」や「ここで一緒に働きたいと思わせるか」、さらには「応募した保育園のカラーに合っているか」などを総合的に判断されます。

では、就職活動をするに当たっての面接のポイントはどのような点にあるのでしょうか。

面接で聞かれる内容は、保育士だからといって、一般企業の就職面接と大きく変わることはありません。資格を持っているからといって、質問内容が少ないとか、すぐに終わるということもなく、あなたが相手がほしいと思っている人材にマッチングしているかを、面接を通して判断するのです。

保育士の場合はとりわけコミュニケーション能力や清潔感、明るさに重点を置くケースが多くあります。面接では面接官の質問に対して、聞きたいことをきちんと話してくれるかどうか、聞き取りやすく、しかも笑顔で受け答えしてくれるかどうか、言葉遣いに丁寧か…このような基本をしっかり押さえることが大切です。

面接では様々な質問を受けるでしょう。しかし、どこの面接でも良く聞かれるお決まりの質問というのもあります。例えば、代表的なものとして志望動機や、この保育園を選んだ理由、自分自身の長所や短所、どんな保育士になりたいか、保護者からクレームがきたらどう対処するかなどが挙げられます。また、もし転職の場合はなぜ退職したか、過去の仕事の中で自分はこれを達成したと思えることや苦労したことは何か、といったことが質問されるケースもあります。

良くある質問に関してはどう答えるか、事前に回答を考えておき、面接のイメージを具体的に膨らませておくと良いでしょう。面接では緊張し、頭では思い浮かんでも、言葉がなかなか出てこないということもあるでしょう。頭が真っ白になってしまうこともあるかも知れません。しかし、笑顔を忘れずに、つとめて明るく、そして挨拶をはっきりと行うことを心がければ、あとは想定したイメージを面接の場で活かすだけです。就職活動で何度か面接を繰り返すことで、ある程度慣れてきたり、パターンも出来上がってくるでしょう。面接の基本を守り、きちんと自分のアピールをできるような準備をすることが大切です。