素朴な疑問…保育士になるための通信教育って役に立つの?

保育士試験に合格して、保育士として働きたい…そんな方の中には「日頃は働いていて、なかなかスクールに通う時間が取れないから、通信教育で学びたいんだけど…」という方も多いのではないでしょうか。しかし、通信教育で本当に合格できるのか半信半疑の方もいらっしゃるかと思います。そこで、保育士試験の通信教育について見てみましょう。

保育士試験の試験対策を行っている通信教育は数多くあります。多数の資格取得や技術修得のための通信教育を行っている会社もあれば、あくまでも保育士試験を専門として取り扱っている会社もあります。

いずれにせよ、保育士試験を知り尽くしたエキスパートによって編集された教材を使用するため、流れに任せてきちんと自分自身でスケジューリングしながら学習を進めていけば、合格に近付けることは間違いないでしょう。もちろん書店で販売されている参考書には載っていないような、より細かく、しかも最新の情報もしっかり学ぶことができます。

もし、学習していて分からないことに出くわした場合でも、メールや電話、ファックスなどを利用して質問することができる通信教育も多数あります。きちんと活用すれば、スクールに通っているのと大差ないほど、学習は充実したものになることでしょう。しかもスクールに比べて受講料も格段に安い場合が多いことも安心材料と言えます。

以上はあくまでも一般的な通信教育でも言えることですが、保育士試験のための通信教育ならではのメリットもあります。

保育士試験の最大の特色はやはり実技試験があることでしょう。言語、音楽、絵画製作の3つの分野から1つを選択します。学科試験に合格すれば、引き続き受験しなければならないのが実技試験なのですが、独学での合格を目指す方にとって、なかなか対策を練りづらい側面もあります。市販の参考書も実技試験の具体的な対策が書かれていないものも多いのです。

その点で通信教育は実技試験に強みがあると言えます。実技試験対策用のテキストや、実際にどのようにすれば良いのかといったことが収録されたDVDなども教材として揃っているところも多いのです。分かりにくい実技試験対策がしっかり出来るのも通信教育のメリットなのです。

また、学科試験についても10の科目から構成されていますが、部分的に合格し、残りの科目の合格を目指している方もいらっしゃるでしょう。通信教育の中には、不合格となり再試験する科目だけ受講できるというものもあります。苦手科目だけチョイスすることもできるなど、利用する上でのバリエーションも増えるでしょう。

通信教育のメリットばかりを取り上げてきましたが、当然ながらデメリットも存在します。保育士に限らず、どの通信教育についても言えますが、きちんとしたスケジュールがないために、自分自身できちんと試験当日までの学習のスケジューリングをしなければならないことが挙げられます。また、疑問点があって質問しても、すぐに回答が返ってくるわけではありません。

しかし、働きながらでも自分自身のペースで学習が進められるのはメリットですし、通信教育だけで保育士試験に合格した方もたくさんいらっしゃいます。要はきちんとカリキュラムに沿って、計画的に学習していくこと…これによって通信教育であっても、スクールに通うのと引けをとらないくらい高い学習効果を得られるのです。