意外と難関資格なのです!保育士試験の難易度って?

近年、需要が高まっていることで注目を集めている資格が保育士です。保育士の資格を取得するためには大学や短大、専門学校に設置されている保育士養成課程を修了するか、保育士試験に合格するかの道があります。後者の場合は受験基準を満たせば受験することができます。そのため独学や通信教育を利用することで、保育士の資格を取得した方々が、実際の現場で大いに活躍されています。

ところで、これから保育士試験を受けて、保育士を目指したいとお考えの方の中には、「保育士試験って難しいのかなあ…」と不安に感じる方も少なくはないでしょう。受験するかどうか、受験するとしたらどのくらい学習すれば良いか…など、難易度を知ることは今後の方向性を見定めることにもつながります。

単刀直入に言えば、保育士試験はけして少しの学習で合格出来てしまうほど簡単なものではありません。合格して、実際の現場で働くようになれば、大切なお子さんの命を預かるわけですから、保育に関する様々な知識が必要となります。実際の試験では細部の知識が必要となるような問題も多数出題されます。合格ラインは全科目6割以上の得点ですが、実際に学習を始めると、「こんなに難しかったのか」と言う方も多いのです。

世間ではとりわけ都市部を中心にして、お子さんを保育園に入れたくても定員オーバーでどうしても入園できない…つまり待機児童の問題が取り沙汰されています。そのため、保育士は世間のニーズも非常に高く、仕事に有利な資格としても一層注目されているのです。

また、保育士そのものが国家資格となったことで、保育士になりたいと希望している方への門戸は確実に広がりました。高まる保育士のニーズとともに、「保育士資格を取得して保育士として働きたい」という方は増えているのです。そのことで、保育士試験を受験する方は年々増加傾向にあります。

しかし、受験者が増えているからといって、年々合格率が下がっているかと言えばそんなことはありません。なぜならば、この保育士試験は大学入試などのように合格者数があらかじめ決められているわけではなく、合格のボーダーラインを超えていれば合格出来るためです。合格率は受験者数ではなく、むしろその年の試験の難易度に左右されると言えるでしょう。

そのため近年の合格率は20パーセント弱を推移しています。この数字を見るだけでも、けして楽に合格できるものではなく、きちんとした体系的な学習と知識の定着が必要であるということが分かるのではないでしょうか。

そもそも保育士試験は学科試験だけでも保育原理や社会福祉、子どもの食と栄養、保育実習理論など8つの科目から構成されています。幅広い知識が必要なのです。それらをまんべんなく学習し、合格できる力を養っていくためには不断の努力も必要となるでしょう。つまり、それだけ保育士試験の難易度はけして低くはなく、きちんとスケジュールを立てて学習していくことが大切なのです。