保育士資格を取得するにはこんなに多くの方法がある!

保育士になって、子どもに接することができる仕事に就きたいという希望をかなえるためにはいくつかの方法があります。大別すれば、大学に通うか、短大や専門学校に通うか、それとも国家試験である保育士試験を受験し合格するかの3つのパターンとなるでしょう。

まず大学に通うというパターンから見ていきましょう。大学では保育に限らず、幼児教育全般を幅広く、しかも深く学ぶことができるのが大きな特徴です。保育士としてというよりも、それを含めて教育とはどのように進めていけば良いのかという点に関して、心理学や芸術などの様々な観点から学んでいくことになります。そのため卒業後は保育士として保育園で働くという以外にも、カウンセラーや養護施設などのより専門的な分野へ進路をとる方も多いのが特徴です。

大学では専門課程を修了すれば保育士の資格を取得できます。合わせて、幼稚園や小学校の教員免許も取得できるところもあります。しかし、あくまでも通学しなくてはならず、4年という年月をかけて、きちんと単位を取って卒業する必要があります。そのため、社会人や主婦が働きながら学ぶということはしづらいというデメリットもあります。

また、大学に通うとなるとそれなりの学費もかかってきます。年間では100万円前後がその目安となるため、それが4年間になるわけですから、費用は高額になるのです。もちろん大学に入学するためには入学試験をクリアする必要があります。

そこで、4年という長期間通学しなくても保育士の資格取得ができるのが短大や専門学校となります。短大の場合はあくまでも2年間となるため、保育について幅広く、バランス良く学べますが、大学ほど深く学ぶ時間がないのが特徴です。また、幼稚園教諭の資格も合わせて取得できるケースが多いというのはメリットとなるでしょう。

一方で専門学校は、まさしくその名前が示すように、保育士になって働くことに特化しているため、保育に関する知識だけでなく、実際の現場に出ても、すぐに戦力となれるように実習が充実していることが大きなメリットです。また、就職するための知識や経験を積む場所であるために、就職サポートも充実しています。

ただし、短大も専門学校も、もちろん大学も、社会人や主婦のように忙しい方にとっては通学できないとか、お金がかかるとか…なかなか実現するには大変かと思います。そこで、そんな方には保育士試験に合格し、資格を取得するという方法があります。

年に1回行われる保育士試験は学科試験と実技試験の2つから成り立っており、両方合格して初めて資格取得となります。スクールに通って学習する方法もありますが、独学や通信教育で学ぶこともできるために、自分自身でスケジューリングがしやすいのがメリットと言えるでしょう。働きながらでも、家事や育児をしながらでも学習を進められるので、社会人や主婦の就職や転職には向いています。ただし、あくまでも自分自身できちんと合格に向けてのスケジューリングをしなければならないこと…これが大きなポイントとなるでしょう。