独学で保育士資格を取得するために…テキストはこう選ぶ

受験資格を満たしていれば、誰でも資格を取得できる可能性があるのが保育士です。保育士試験の合格を目指して、それぞれが自分に合った方法を模索していくことになるかと思います。方法としては、専門のスクールに通ったり、通信教育を受講したりと様々でしょう。そして、中には誰にも頼らずに独学で保育士合格を目指すという方もいらっしゃるでしょう。

保育士試験を独学で合格することが出来るかどうかというと、もちろん可能です。独学で合格された方は数多くおり、実際の現場で保育士として活躍されています。独学で資格取得を達成するには、やはり何を参考書として用意するかが大変重要な要素となります。つまり、テキスト選びです。これこそが独学では合否を左右するカギになるといっても過言ではありません。

そもそも保育士試験は学科試験と実技試験の2つに合格しなければなりません。学科試験に合格しなければ、実技試験に進むことも出来ません。また学科試験についても10の試験科目があり、すべてで6割以上の得点がなければ不合格となってしまいます。

このことを踏まえて、保育士試験のテキストはいくつかの種類に分けられます。

まずは試験科目ごとに詳細な解説がまとめられているものです。全国社会福祉協議会から出版されている保育士養成講座テキストがまさにこれに該当します。基礎からしっかり学び、保育士になっても役立つ深い知識を修得したいとか、合格目標までに長い期間やゆとりがある場合にはぴったりでしょう。しかし、このようなタイプは受験科目分のテキストを用意する必要があり、コストがかかるというデメリットがあります。

次に、通信教育会社などが出版しているテキストです。この特徴はすべての科目が1冊、もしくは上下巻の2冊に分けられているために、たくさんのテキストを用意する必要がないという点にあります。また、過去の保育士試験のデータを踏まえて、良く出題されるテーマや出題が予想されるポイントがコンパクトにまとめられています。短期間で合格したいとか、まずはどのようなポイントが出題されるのかを知りたいという方には向いているでしょう。ただし、あまり内容が簡素すぎると、「受験したけど、テキストに載っていないことばかりだった」ということもあるため、注意が必要です。

その他のテキストとしては、過去問や予想問題が掲載された問題集や一問一答式問題集など様々です。またインターネット上では、スクールや通信教育で実際に使用されたテキストも数多く販売されています。

書店などの資格コーナーには保育士のテキストも所狭しと陳列されています。どれにしようか迷ってしまうかもしれません。まずはどのくらいの期間で合格を目指すのか、基礎知識があるかどうかなどの観点から、必ず中身を見て、これなら分かりやすいだろうというものを選びましょう。インターネットで口コミなどを参考にするのも良いでしょう。

ただし、あれもこれもとむやみにテキストを購入することは避けたいものです。シリーズを絞って、何度も反復して学習してこそ、本当に必要な知識が定着してくるのです。