保育士になるためには…持っておきたい資格とは?

人材不足に悩む保育業界にあって、保育士という資格が脚光を浴びています。しかし、保育士の資格を持っているだけで、なかなか仕事先が決らなかったり、さらにステップアップしたいとお考えだったり…そんな方々に保育士とセットで持っていると、より役立つ資格を紹介しましょう。

まずは何と言っても幼稚園教諭の資格です。近年では幼稚園と保育園が機能を1つにした幼保一元化の動きもあります。したがって両方の資格を持っていれば、それだけ幅が広がり、就職にも有利になっていきます。ただし幼稚園教諭は保育士のように国家試験があるわけではなく、保育士としての一定の実務経験がなければ認定試験を受けることが出来ず、合格率も低い難関資格です。

お子さんの保育に関わる資格として近年注目されているのがチャイルドマインダーという資格です。保育園は集団での保育をメインにしていますが、個別、もしくは少人数での保育を主体としているのがチャイルドマインダーです。自宅で託児所を開くということも可能でなので、自営業として保育現場に携わりたい方には人気があります。指定機関の講座を修了し、試験に合格すれば取得可能です。

チャイルドコーチングは子どもの主体性を伸ばしていく環境を整え、サポートしていくことができる資格です。チャイルドコーチングの認定を行っている団体の検定に合格すれは取得できます。子どもの心理にも迫る仕事であるためカウンセラー的要素が強い資格と言えるでしょう。

このように子どもに直接的に関わる資格だけでなく、幅広く心のケアを行ったり、支援をしたりといった資格も、保育士と合わせて取得すれば、就職に有利となったり、スキルアップにもつながります。

例えば、近年は虐待される子どもの数が増加傾向にある中で、心のケアを行ったり、保護者の相談に乗ったりといった仕事を行う社会福祉士も人気があります。また、自閉症などの発達障害をもつ子どものケアや支援を行える臨床発達心理士も注目されています。

さらに、近年では英語学習がより注目される傾向にあります。国際化が進む中で、早いうちから英語に親しめる環境作りが求められる時代です。そのため、保育園の中には英語教育にも力を入れ、それを特色としているところも増えています。

この傾向から、最近では英語ができる保育士は優遇されるケースも増えてきました。英検やTOEICなどを受検に、ある程度の成果を残していれば、保育士としてのスキルアップにつながるのです。さらにリトミックも大きな注目を集めている技術です。

保育士の資格だけでは保育園に就職するのは難しいと感じても、保育士に加えて、セットで持っていると有利になる資格を取得することで、幅は一気に広がるでしょう。特に年齢的な問題からなかなか仕事が決らなかったり、男性だから…と敬遠されがちだったりといった場合にこそ、資格によって専門性をもたせることで、あなた自身の個性となり、強みにもなるはずです。資格は能力を証明できるものであるがゆえに、きっとその力を就職でも仕事でも、いかんなく発揮してくれることでしょう。