必見!保育士って安月給って聞くけれど…ホントのところは?

「保育園で保育士として働きたい!」と思っても、実際に求人募集などで待遇を見ていると、「えっ?こんなに安いの??」と目を丸くした経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?また、テレビのニュースやドキュメンタリーなどで保育士について取り上げられることもしばしばありますが、保育士の給料の安さをピックアップしていることも良く見受けられます。それゆえに、「保育士は安月給」…そんなイメージをお持ちの方も多いかと思います。

では、実際のところ、保育士の給料というのはどのくらいなのでしょうか。

一般的に保育園で働くとなると、端的に言えば「子どもの保育」がメインの仕事となりますが、けしてそれだけではありません。保護者との連携をとり、時にはクレーム対応に追われることもあるでしょう。またお遊戯の道具を作るなど、保育の現場にとどまらず、子どもたちが帰った後も、仕事をすることも多いのです。

それゆえに肉体的にも大変な仕事が保育士でもあります。しかし、給料はというと、世間で言われているように、初任給は非常に安いのが現実です。月収の平均は21万円前後ではありますが、初任給はとはいう16~18万円程度と言われています。ここから社会保険料や所得税などが差し引かれるわけですから、手取りとなると13万円程度になるのです。確かにこの金額では、たとえ独身であっても、生活していくには厳しい金額かもしれません。

保育園と一言で言っても、公立保育園や私立認可保育園、認定こども園などその種類は様々です。当然ながら、公務員として働くことになる公立保育園の場合は、月給そのものは私立の保育園などと、大きな差異はないものの、ボーナスの額は月数にして、1ヶ月以上、大きければ倍以上の開きになるところもあります。

保育士になるために、猛勉強をして、国家試験に合格し、晴れて保育園で勤務することになった…毎日、とにかく目の回るような忙しさで、朝から晩まで、時には家に帰ってからも仕事でもうくたくた…そんな保育士の方も少なくはありません。しかし、給料と言う側面で見ると、お子さんの命を預かる大切な仕事であり、子どもが好きで、子どもの笑顔に癒され、それは大きなモチベーションになるのは確かですが、「給料はこれだけ…」と思い悩むケースもあるでしょう。

しかし、何事もそうですが、長く働けば働くほど、給料は上がっていきます。保育士に関してもずっと安月給のままというわけではありません。確かに他の職種に比べると安いかもしれません。40代であっても、400万円弱が平均ともされています。上がりにくいというのが保育士の給料の特徴とも言えるでしょう。しかし、長く勤務し、園長に抜擢されるなどによっては、年収も500万円を超えてくることも多いのです。

さらに、保育士の仕事には定年がない場合もあります。年齢を重ねても仕事を続けられ、それなりの給料を得ることができる職業でもあるのです。確かに最初のうちは、生活のやりくりが苦しいと思うかもしれません。しかし、長く続けること、そしてスキルアップのために資格を取得したり、保育園の幹部などに昇進することによって、さらなる給与アップも十分にありえる夢のある職業でもあるのです。